切れ味を伝える

下村工業株式会社は日本有数の刃物産地である三条において1874年(創業)から鍛冶屋を営んできました。
鎌や鍬などの農具用の刃物に始まり、三条刃物鍛冶の伝統の技をさらに進化させ
現在ではステンレスを主とした包丁やハサミ、スライサーなどを製造しています。
「切れ味の良い刃物」をお届けすることで、調理する人が日々満足していただけるように取り組んでいます。

包丁

切れ味をつくりあげる

下村工業では社内一貫生産を行っており、包丁では最大35の工程が存在し各工程で職人の技が活かされています。
特に「水砥刃付け」と呼ばれる刃付け工程では
刀身に水をかけながら丁寧に刃付けを施し、「はまぐり形状」と呼ばれる刃先を作り上げます。
包丁の切れ味に直結するこの作業は職人の技がもっとも活きる工程です。
美しい鏡面に仕上がったするどい刃先は軽い力で食材を切ることができ、通常の刃付けを施した包丁よりも切れ味が持続します。

切れ味を探求する

「切れ味の良い刃物」をつくるために下村工業では職人の技術の向上や、 刃物づくりのための「道具の開発」も行っています。
素材ではステンレス以外にも金属アレルギーが起こらないセラミックスやチタンなど異素材の加工に技術を発揮し
食文化の多様性や社会の変化に対応した刃物を提供しています。
品質を高めるために、刃物の加工機械自体も自社開発しています。
砥石の細かさや、理想の加工数値の設定など、職人の技をさらに高めるため、道具の開発にも力を入れています。
また、「切れ味の良い刃物」とはなにかを伝えるために
切れ味に直結する、包丁の板厚や刃角度、切る際の荷重などを
自社開発の測定顕微鏡や各測定器を使用し「切れ味の良い刃物」の定量評価を行っています。
職人も評価データと向き合うことで、技術向上に役立てています。
刃物をより進化させ、お客様の暮らしに「切れ味の良い刃物」をお届けすることを下村工業は目指しています。

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