刃物や金属製品などのものづくりで有名な燕三条。その燕三条エリアに根ざす創業1874年の下村グループは、鍋やフライパンなどのステンレス商品を主力とする「下村企販株式会社」と、包丁やピーラーなどの刃物系キッチンツールを主力とする「下村工業株式会社」を中心に構成しています。
そんな当社の強みであり特徴は、商社、メーカーの枠にとらわれることのない、ものづくりへの探求心です。
下村工業が刃物を中心としたメーカーである一方で、私たち下村企販は「モノを企画して商いをする」のが仕事です。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、食品メーカーが化粧品を作らないように、ある固有の分野に特化しているのがメーカー。
一方で当社は「こんなものがほしい」という声により広く応え、商品を企画・製造・販売しています。
「家事問屋」というブランドを新しく立ち上げました。「ありきたりを使いやすく」をコンセプトに、日本人が考える日本人のための暮らしの道具を提案しています。
調理道具から水まわり用品、ランドリー用品まで家事にまつわる商品を幅広く展開する「家事問屋」。スタイリッシュなデザインと100%燕三条産の高いクオリティが評判となり、百貨店などで早くも引き合いが増えています。
家事問屋というネーミングも、当社で考案。100案以上出してようやくたどり着きました。ロゴ、コンセプト、ウェブデザインや売り場イメージまで考え、一つのブランドとして育てる仕事はとてもやりがいがありますよ。
私たち下村工業は刃物もプラスチックも自社工場製というメーカーです。燕三条に数あるメーカーの中でも、どちらも自社工場で生産している企業はめずらしく、当社では一貫生産できる強みを活かし新商品を生み出しています。
メーカーの営業としてはめずらしいのですが、営業活動以外に、色決め、サンプル作製、パッケージの考案などに深く関われるのもおもしろさの一つです。
年3回東京ビッグサイトで行われる展示会に参加します。普段は県内の問屋さんと取引していますが、展示会は全国のバイヤーさんに直接アピールできるチャンス。そこに合わせて新商品を開発します。
展示会での見せ方もとっても重要。営業部全員で意見を出し合い、何度も検討するので始まるまでは大変ですが、来場者の反応がよく、その後の新規受注につながるとうれしいです。
こうして苦労してつくり上げた商品が、展示会で手に取り、気に入ってくださった方から発信されて、実際に有名店の店頭に並んでいるのを見たときは大きなやりがいを感じます。
今までもトースターラックはあったんですが、何か今ひとつで。もっとかわいらしくしたいなと思って。いろいろな素材の組み合わせを試した結果、バランス良く木・鉄・プラスチックを使った商品にたどりつきました。一つの素材にとらわれない柔軟な考えをもったからこそできた商品です。
ステンレスの洗い桶にワイヤーをつけて、立てて置けるようにしました。水がしっかり切れて、翌朝気持ちよく使えますよ。「洗い桶」以外にも、ここにある全商品オススメです。自分の考えた商品イメージをすぐにカタチにできるのも魅力ですね。
スライサーに付いている従来の安全ホルダーの不具合を検証し、より安全で使いやすい『つかむ』感覚のホルダーを開発しました。カットして小さくなった野菜や手で押さえにくいニンニクなども持ちやすいと好評です!3Dプリンターでサンプルをつくったり、女性社員に使ってもらったり、構想から販売まで1年くらいかかった力作です。